誰もが『納得の医療』を手にする事ができる日を目指して
「医師は患者さんが痛かったら言ってくると思っている。でも、患者さんは痛くてもできるだけ我慢して言わないし、言っても遠慮がち」? がんの痛み治療薬のマーケティングに取り組んでいた時、そんな認識のギャップが痛み治療の開始を大幅に遅らせている構造に気づきました。
今までの医療は需要者(患者さん)とプロバイダー(医療機関、製薬会社、医療機器メーカー等)の間に「情報の格差」があるためか、どうしてもプロバイダー側の目線で内容が決まりがちであったことは否めません。
医療機関がどれだけ真剣に患者さんのフィードバックを取り込んで、サービスを改善しているでしょうか。
製薬会社や医療機器メーカーがどれだけ患者さんや家族の声を意識して、製品の開発やマーケティングに取り組んでいるでしょうか。
どんなビジネスでも最終顧客の声なき声に耳を傾け、琴線に触れるサービスや製品を創造した組織が勝ち残っていきます。医療も例外ではありません。患者さんが内に秘めているニーズに応えるサービスや製品を生み出し、適切な形でにいち早く届けたところが、結果的に収益をも向上させるのです。
近年、患者さんの”声”は書籍や雑誌、そして何よりもWeb上でかなり発せられるようになってきました。ここに戦略的な「科学」を加えて医療の供給者に的確に伝え、「なるほど!」と言える医療サービスを創り出し、「納得の医療」を拡げていこう。そんな思いで立ち上げたのが、このメディカル・インサイトです。
メディカル・インサイトの活動の積み重ねが、患者さんと医療プロバイダーの「すれ違い」を「共感」に変え、共に歩む姿に変わることで「納得の医療」が創られていく、そんな姿を目指していきたいと思っています。
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